第5章 想いの果てに

52/94
前へ
/845ページ
次へ
「あ、そういえば」 「ん?」 「なんだか斎藤くん、今日は変じゃなかった?」 夕方も夜もなんだか時々元気がなくなっていたというか。 たまに黙ってぼーっとしたりとかもしてた気がするし……今日の斎藤くんは変だった。 「そうだな」 「あれ、綾翔気付いてた?」 「気づくもなにも……きっと、今日帰ってくんだろ」 「帰ってくる?」 「ああ……」 なんだか、この話をする綾翔もいつもと違う感じがする。 綾翔まで深刻そうな顔して……。 「あー、俺から聞いたとか、つか、この話自体をあいつにするな。いいか?」 「う、うん……」
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1449人が本棚に入れています
本棚に追加