第5章 想いの果てに

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女子にも男子にも話しかけられたら睨んでて怖くて。 独りぼっち……うん、一匹狼。 でも変わった。 前の席だからって理由だけだったかもしれないけど、綾翔が声をかけたの。 “頭邪魔” あれは笑ったなぁ。 確かに斎藤くんの方が大きいから、黒板がみえなかったわけでして。 だからって、クラスの皆から怖がられている斎藤くんに“頭邪魔”っていうのが。 “頭邪魔” “ごめんね身長あって” 「いやー、でも斎藤くんと仲良くなれてよかったよね」 「あ? あーそうだな」 「二人の初めての会話、今でも覚えてるもん」 「あーあれな」
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