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「綾翔こそ、好きな子いるのに手を繋いじゃっていいの?」
「い、いいんだよ俺は」
「えーずるーい」
「……本当お前って……いや、いいわ」
綾翔はため息をついて、スタスタと私の手を引きながら歩いていく。
私……私ね、やっぱり綾翔に好きな子がいてもただの幼なじみと思われててもいいよ。
そりゃ……好きになって貰いたい。
今すぐにでも。
でも、のんびり綾翔との仲を深めていきたいな。
幼なじみとの仲ではなくて、綾翔と私の仲を……ね。
そしていつか、想いを届けたい。
フラれちゃうかもしれない……もう友達にも戻れないかもしれない……それでもいい。
伝えないままの後悔は嫌だ。
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