第5章 想いの果てに

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こんな最低でごめんね。 優柔不断で人の気持ちを簡単に裏切るような女の子でごめんね。 でもいつか聞いてね―― 「ほら、ついたぞ」 「うん。ありがとうね綾翔」 「いや、いいよ」 天の邪鬼で意地悪で、でも優しい綾翔が大好きだよ。 大好きなんだよ。 「じゃ、また学校でな」 「うん!」 綾翔が好きだって気付いてから、落ち着くことなく膨らんでいった気持ち。 いつか……。 もうすぐでバレンタインデー。 ちょっとだけ……気合い入れて作ってみようかな。 美味しく出来るように練習しておこう。
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