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斎藤弟は、ヒラヒラと手を振りながら歩いていく。
うわー……なんかこういう仕草もイケメンというかなんというか……。
「えーと。珍しいですね。こんな時間に遭遇するなんて」
「遭遇って。失礼な言い方をするね」
「わー！ すみません!!」
「俺は、ちょっと響に付き合って遅く出てきたんだよ」
斎藤弟、何か用事でも……。
まさか、みんなに登校させて、遅く行ってチョコを回収するとかですかね。
「じゃ、河井さん。俺は先にいくけど、綾翔に見せびらかして自慢しとくね」
「はい!? 自慢!?」
「じゃあねぇ」
じゃあねぇ……って、なんてお茶目な言い方をするんでしょう。
ていうか綾翔に自慢って！
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