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斎藤くんは、少し歩いて振り返り、一度手を上げてからまた進み始める。
「…………」
「…………い、行こうか」
「は、はい」
斎藤くんが現れると先輩、ビクッとするようになったな……。
先輩……何されたんだろ……。
気になるけど怖くて聞けない。
「あ、もう時間なくなってきたね。早く行こう」
「あっ、はい!」
私たちは少しだけ小走りで学校へと向かった。
実は、綾翔にはちょっとだけ違うチョコレートなんだよね……。
トリュフはトリュフだけど、周りのココアパウダーを赤いパウダーにしてみた。
あと、数を多く入れたんだよね。
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