第5章 想いの果てに

72/94
前へ
/845ページ
次へ
斎藤くんは、少し歩いて振り返り、一度手を上げてからまた進み始める。 「…………」 「…………い、行こうか」 「は、はい」 斎藤くんが現れると先輩、ビクッとするようになったな……。 先輩……何されたんだろ……。 気になるけど怖くて聞けない。 「あ、もう時間なくなってきたね。早く行こう」 「あっ、はい!」 私たちは少しだけ小走りで学校へと向かった。 実は、綾翔にはちょっとだけ違うチョコレートなんだよね……。 トリュフはトリュフだけど、周りのココアパウダーを赤いパウダーにしてみた。 あと、数を多く入れたんだよね。
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1449人が本棚に入れています
本棚に追加