第5章 想いの果てに

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うーん……でも、どうやって渡したらいいのかなぁ……。 普通にクラスで渡したら、またみんなからキャーキャー言われちゃいそうだし……。 休み時間は先輩といるし、帰りもそうだからなぁ。 わざわざ家まで行ったら気持ち悪いヤツだし……うーん。 「あ、そうだ真緒ちゃん」 「なんですか?」 「今日の昼、卒業式に向けての練習があって、一緒にごはん食べれなくなったんだ。ごめんね」 「い、いえ!」 そっか、先輩は二年生だから、卒業生への出し物を作っていかなきゃいけないんだよね。 来年になったら、私たちが先輩を送るのかぁ……。 そうなったら、大学か専門学か就職……私、進路どうしよう。
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