第5章 想いの果てに

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学校についたら、いつもの学校生活……ではなくて。 「す、すごい赤い……」 赤いオーラが漂ってるし……バレンタインだもんねぇ、女子の気合いの入りようったら。 男子もドキドキしてるし。 「わ、私もその一人なんだけどね……」 だって、本命を渡すってことは、告白するって事でしょ? すごいなぁ……。 「じゃあ真緒ちゃん。また」 「はい。練習頑張ってくださいね」 「ありがとう。じゃあ……」 卒業するまで……ううん、新学期が始まる前には伝えておきたい。 彼女が出来てしまってからでは遅いのだから―― だから。だからもう少しだけ待っていて。
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