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「え、なんでだよ」
「いいからいいから、あ、でも途中から合流したいからよろしくね」
そう言って斎藤くんは、綾翔に見えないようにして私にニコッと笑いかける。
どうやら斎藤くんは、綾翔にチョコを渡す機会を作ってくれたらしい。
嬉しいな……。
ありがとう斎藤くん!
「じゃー、昼は先に屋上行ってるか」
「そうだね」
そういえば……バレンタインってある意味危ない季節……。
もし、綾翔の好きな子が綾翔にチョコを渡そうとしてたらどうしよう……!
「あ。そうだ……篠原くんにもチョコあげる」
「え、ああ……ありがとう三浦」
まさか佳奈なわけないよね……!?
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