第5章 想いの果てに

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「え、なんでだよ」 「いいからいいから、あ、でも途中から合流したいからよろしくね」 そう言って斎藤くんは、綾翔に見えないようにして私にニコッと笑いかける。 どうやら斎藤くんは、綾翔にチョコを渡す機会を作ってくれたらしい。 嬉しいな……。 ありがとう斎藤くん! 「じゃー、昼は先に屋上行ってるか」 「そうだね」 そういえば……バレンタインってある意味危ない季節……。 もし、綾翔の好きな子が綾翔にチョコを渡そうとしてたらどうしよう……! 「あ。そうだ……篠原くんにもチョコあげる」 「え、ああ……ありがとう三浦」 まさか佳奈なわけないよね……!?
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