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その後、斎藤くんに手を引かれて教室に戻った。
教室に戻った後も、さっき諦めるって言ったばかりなのに、綾翔の事が頭に浮かぶ。
付き合っちゃうのかな……。
あの子、すごく可愛かったしお似合いだったよね。
「…………」
「ねえ、河井さん」
「え……あ、はい?」
「何があったの?」
斎藤くん、本当に心配してくれているのがわかる。
私の隣の席で、私の顔を覗き込むようにして座っている。
「さっき……」
「うん」
「可愛い同級生の女の子が綾翔に告白したんです……」
「告白?」
「はい……前に、綾翔が好きな子は同級生で可愛い子だと言っていたので……多分あの子かと……」
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