第5章 想いの果てに

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「同級生で……可愛い子……って、それって……」 「はい?」 「あ、いや。ううん、綾翔の好きな子はその人じゃないよ」 綾翔の好きな子はあの子じゃない? もしかして……斎藤くんは綾翔の好きな子のことを知っているのかな……。 でも、チョコを断っていたって言ってたのに、あの人のは貰ったんだよ……。 誰だったんだろうあの子。 「大丈夫大丈夫。河井さんの勘違いだよ。綾翔の好きな子じゃないよ」 「でも……」 「そんなに俺の言うことが信じられないんだ。啼かせるよ」 「わーわー!」 で、でも斎藤くんはそんな嘘をつく人じゃないと思う。
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