最終章 別れ結びの日

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「まぁ、とりあえず先輩の忙しさが終わるまでは一緒に帰ってあげようよ。登校は迎えにいってあげてね」 「わ……わかったよ……」 綾翔と登下校なんて、夏ぶりの事になるよなぁ……。 前までは普通の事だった事も、今では当たり前じゃない事になってしまった。 でも、私が望んでいる事もまた当たり前の事ではない。 「あ。そうだ忘れてた」 「どうしたんです?」 「俺、今日ちょっと早く帰らなきゃいけないから二人で帰ってよ」 「はい?」 何を言っているんですかねこの人は!? もしや……。 「ね?」 私に微笑み……いえ、ニヤリかける。
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