最終章 別れ結びの日

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『先輩の事もあるだろうから……』 「あ……えっと……」 ホワイトデーの事は何も言われていない。 でも、もしかしたら先輩に誘われる――かもしれないけど……。 「あ、空いてる。大丈夫だよ」 『そうか……』 ホワイトデーに予定を聞かれた私は……少しだけ、期待を膨らませる。 だけど……もしかしたら手を繋いだ時にバレて、そのことについてかもしれないって思っちゃったけど。 『あのさ……希望ヶ丘に行かないか?』 「希望ヶ丘?」 希望ヶ丘は綾翔と海に行った場所だ……。 「希望ヶ丘で何するの?」 『あ……いや……えーと、ホワイトデーだから……やっぱ、やるもんはやりたいから』
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