最終章 別れ結びの日

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やるもん……お菓子のこと? 「なんで……希望ヶ丘に行くの……自然ヶ丘でもいいじゃない……」 『……だ、だから……』 わざわざ希望ヶ丘に行ってホワイトデーをくれるの? ねえ……それは、どういう意味で? 『わかってる……わかってる、けど言いたい事があるから……ホワイトデーに言いたいから』 「綾翔……そ、そんな曖昧に言って……私、変な想像しちゃう……」 どうしよう……心臓がドキドキ言ってきた……顔も熱い。 携帯を持つ手が汗ばんできた……。 「だから……」 『いいよ』 「え……?」 綾翔……? 『いいよ……変な想像してて。いいから……待ってて。もし、ダメなら来なくていいから』
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