最終章 別れ結びの日

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そう言って、電話が切れた。 変な想像してていいよって。 ダメなら来なくていいからって。 「どう……しよう……どうしたらいいの……?」 嬉しい気持ちを覆い隠すように「もし間違いなら」「先輩のことは」と駆け巡ってくる。 どうしよう……。 「でも、変な想像してていいって……」 私……信じていいかな……。 信じて待ってていい? ホワイトデーを楽しみにしていい? 「綾翔……」 でも……どうしよう。 先輩もきっとホワイトデーのことを考えているハズだ……。 私は1つの決心をした。 そして、電話から数時間経った頃にパジャマから私服に着替えて家を出た。
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