第1章 最後の思い出

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あと少しで綾翔と海に行くんだ……毎年断られてたかすごく嬉しいな。 あ、そうだ浮き輪入れないと泳げないんだった。 「お小遣いも貯めていたのが役に立ったな」 海まではのんびりバスで行くことになっている。 綾翔と二人きり……なんだか緊張するな。 私から誘ったのに。 その時、携帯が震えた。 「あ、綾翔からだっ」 携帯を開くとメールで待ち合わせ場所と時間が書いてあった。 ていうか、それしか書いてない。 「楽しみだとか何とかないんですか」 私は今言ったまんまをメールにうって送信すると、すぐに返信が返ってきて「ない」と言われた。 綾翔はどうしてこう……まあ、それが綾翔なんだけどね。 私は「真緒の水着姿を妄想して眠れないとかやめてくださいね」と送信した。
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