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「君に似合いそうだね」
「あ、ありがとうございますっ!」
先輩にそう言ってもらえるなんて嬉しいな……。
こんな場所で会えたのだって運命だとか思っちゃうよ。
見た目の印象と変わらない。
先輩はとてもおおらかな人のようだ。
「先輩も服を買いに?」
「うん、生地の薄い服が欲しいと思ってね」
「今年は暑いですもんね」
「そうだね。もう少し涼しくてもいいんだけど……」
先輩は少しだけ眉毛を下げて笑った。
「あ、先輩! 私、河井真緒っていいます!」
「僕は櫻田涼っていうんだ。よろしくね」
「涼先輩……!」
先輩と自己紹介まで出来るなんて今日は出掛けてきてよかったな……。
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