第1章 最後の思い出

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「真緒ちゃんは夏休みどう過ごすの?」 「特にないんですけど、一応海には行きます!」 「そっか、楽しんできてね」 先輩は微笑むと、他の場所に歩いていってしまった。 また会える気がしていたのがあたったな……やっぱり運命なのかも……! 見た目通り爽やかで優しい先輩で……声もやわらかくて素敵な人だったなぁ。 私は手に取ったワンピースを鏡の前で合わせて、「よし、これだ」と小さく呟いてレジへと向かった。 ワンピースを買い終わった私は、せっかく隣町に来たんだからぶらぶらしようと思い、町を探索し始めた。 美味しそうな喫茶店、可愛いアクセサリー。 もちろんカラオケとかボーリングとか……本当に色んなお店があるし建物が高い。
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