第1章 最後の思い出

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夏休み、私と綾翔は約束通りに海へ遊びに行くことになった。 そして今日がその日―― 「で?」 「……」 「人に迎えに来いといいながら、来てみればまだ寝てましたって?」 そう、昨日は楽しみすぎて眠れなかったのだ。 そして目が覚めたときにはすでに朝で、綾翔が迎えに来ていて……。 「すみません! ていうか真緒潰れます下りてくださいー!」 寝ていた私の上に座る綾翔。 これはもう綾翔は絶対私を女の子として見てない! 「早く支度しろ! バスが来るぞバカ!」 「ふわあああんっ! そんな怒らないでよ綾翔のバカああっ」 私は大急ぎで身支度をした。 そして最終確認で荷物チェックを行って準備万端であることを確認してから部屋を出た。
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