第1章 最後の思い出

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綾翔はリビングでお兄ちゃんと楽しそうに話していた。 「綾翔、真緒準備終わりました」 「ん、ああそう」 素っ気なく返事をすると、綾翔は立ち上がった。 そして一緒に家を出てバス停へと向かった。 「ふっふっふ。綾翔、真緒は綾翔のために水着を買ってあげたのよ」 「どーせ胸が小さいからお子様の水着だろ? んなもんを俺が楽しみにすると思ってんのか」 鋭い……。 確かに私がかったのはビキニじゃなくて子供が着るような水着なんだけど……。 「そう言われるとむかつく」 「あはははっ」 「むー笑うなあ!」 私たちは楽しげにはしゃいだ。 今日は晴天で海日和! 暑いから海に入ったら気持ちいいだろうなぁ。
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