第1章 最後の思い出

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「あ、綾翔かき氷食べようね!」 「ん? お前かき氷好きだよな……つか、何でも食うか雑食」 「雑食言うなし」 私は持っていた荷物を振り上げて綾翔に当てた。 「ちょっ! お前まじない! ありえない!」 「クリティカルヒットーっ」 「だまれお子様体型」 「なんだい綾翔くん。今時お子様体型のほうが萌えるのだよ」 綾翔は目を細めて冷ややかな目で私を見ると、スタスタと足早に歩いていってしまった。 「嘘です! 真緒頑張って発育しますから!」 「もう望みはない。諦めろ」 こうなったら寄せてパット入れまくって大きくしてやるんだから! ……い、意味がなかった。
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