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「見つかったらどうする? 何かおごってくれる?」
「どーせ見つかんねーし。いいよ見つけたらおごってやる」
窓にうつる綾翔の顔は、すごく自信に溢れた表情をしていた。
そして、バスは森の中に入っていき、景色は緑ばかりの楽しくないものになってしまった。
それでも綾翔は外を眺め続けていた。
私は暇になり、綾翔の肩にこつんと頭を乗せた。
すると綾翔の体がびくんと跳ねた。
「な、な、な……!」
「眠たくなってきちゃった」
「そんなんどうでもいい! 何してんだよ!」
「いいじゃん。男なんだから肩くらい貸しなさいよ」
私はそのまま綾翔の肩に頭を乗せたまま目を閉じた。
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