第1章 最後の思い出

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私は綾翔の方に体をつきだして窓の外を見た。 「綺麗ー!」 「真緒、邪魔」 「うっさい。それより海気持ち良さそうだねっ」 綾翔は小さく頷いた。 太陽に照らされた海は、反射してきらきらと輝いていた。 今日、海に来るのを選んでよかったな。 この天気だと、きっと夕焼けも綺麗に見えるだろうし。 綾翔と泳ぐのも楽しみだなぁ。 「かき氷食べて焼きそば食べて……でもたこ焼きも捨てがたい……」 「いや、祭じゃねぇんだから」 綾翔のツッコミを他所に、私は美味しい食べ物を想像していた。
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