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バスを降りると、潮の香りが漂ってきた。
ついに来たんだ海!
入り口までは少し歩くけれど、ここまで海で騒ぐ声が響いてきてワクワクしてくる。
「早く行こう!」
「ああ」
私は綾翔の腕を引っ張って小走りで海へと急いだ。
女の子の高い声が響く。
近くなると砂浜にはビーチパラソルや水着がカラフルに並んでいるのが見えた。
「楽しそうー!」
「そうだな。よし、真緒競争!」
そう言って綾翔がダッシュしていってしまった。
「え、ずるくない!? 待ってよ、なし! これなしー!」
私も全力疾走で綾翔を追いかけた。
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