第1章 最後の思い出

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ビーチにつくと、みんなは楽しそうにはしゃいでいた。 「真緒、遅い」 「あ、あんたねぇ……」 先についていた綾翔が意地悪に微笑みながら私を見て言った。 まだ遊んでもいないのに汗をかいてしまって最悪なんだけど……。 でも、綾翔も楽しそう。 「じゃ、さっそく着替えて来ようよ! 海の家で待ち合わせねっ」 「ああ」 私たちはいったん別れて、更衣室で着替えをはじめた。 ビキニではないけど、今日のために可愛い水着を買ったんだから気合い入れなきゃ! 私は普段下ろしている髪をツインテールにした。 いつもと違う私を見せて、可愛いって言わせてやる。
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