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叫んだ瞬間、私を掴んでいた手がぱっと離れて、男はそのまま砂の上に倒れた。
「なっ……!」
男が睨んだ方には……
「お前ら何してんの?」
倒れた男を睨みながら見下ろす綾翔が立っていた。
「あ、綾翔!」
私は綾翔の方に駆け寄って、後ろに隠れるようにしてしがみついた。
「なんだ、連れって男かよ」
「つか、まじ痛え」
男は立ち上がろうとするが、それを防ぐように綾翔は男の顔に蹴りをいれた。
「うざい。二度と近づくな。行こう真緒」
「う、うん……」
男は意識を失ったのかぐったりしていて、側にいた男は立ち竦んでいた。
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