第1章 最後の思い出

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「なによ、赤くなっちゃって。イヤラシイ」 「ちが……そうじゃなくて……」 いつもならつっかかってくるのに、綾翔は赤くなったまま固まっていた。 私はなんでだろ? と思ったとき、はっとした。 「あ……!」 「……」 水着越しだけど、私の胸が綾翔の体に押し付けられていた。 私はばっと綾翔から離れると、綾翔は真っ赤になったまま私から顔をそらした。 「で、でも綾翔! 私たちほら、お風呂だって入ったことあるし!」 「何歳の時の話ししてんだよ!」 小学生までは入っていた気がしますが……。 まあ、いいや。 いつもあんなこと言って、ちゃんと私を女の子だって思ってくれてる証拠だもんね。
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