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「んーっ、んまっ」
「そうだな」
「……」
本当、綾翔は感動が薄いと言うか……もっと「うまいな!」とか言ってくれればいいのに。
でもまあ、綾翔がそんなこと言ってきたら気持ち悪いんだけどね。
「あ、そうた綾翔、はい!」
私はホットドッグを綾翔の口の前に差し出す。
「は?」
「はい、あーん」
綾翔は一瞬固まって、そしてそっぽを向いてしまった。
「照れないでよー」
「い、いらん!」
「やだ、あーんしてよー」
「いらんって! バカかお前はバーカバーカ!」
「ちょ、あんた……」
綾翔はそっぽを向いたまま乱暴に言うと、今度は体ごとそっぽを向いた。
私は綾翔の背中を人差し指でつーっとなぞった。
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