第1章 最後の思い出

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でも、夕暮れは終わりを表すものだった。 もう楽しい海の時間は終わり。 太陽が沈めば夜になって、そして一日が終わってしまう。 今日はとても楽しかった。 綾翔との、はじめての二人きりの海。 また来たいな。 来年も、一緒に来れたらいいのになんて……思っちゃう。 「綾翔、今日は楽しかったね」 「ああ」 「また一緒に来ようね!」 「……そうだな」 太陽が海に触れたとき、私たちは海から出て潮を流しにシャワーへと向かった。 うん、また海に来よう。 次に来るときは泳げるようになってればいいなあ。
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