第2章 君との別れを

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朝起きると、携帯の着信ライトが点滅していた。 私は寝ぼけながらも携帯を手に取り、開いて着信の相手を見た。 「んー、さくらだ……りょう……」 私は名前を確認すると、携帯を閉じて再びベッドの中に潜り込んだ。 「――って、涼先輩!?」 私は勢いよく起き上がり、携帯を再び開く。 そこには昨日の十時に先輩からのメール着信があったようだった。 「うそ……気付かなかった」 私はすぐに内容を確認する。 「えっと……今週中に会えない? ……って」 そういえば、先輩と夏休み中にまた会おうって約束してたんだっけ。 先輩覚えてくれていて、しかもちゃんとメールしてくれたんだ。
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