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私はタンスをあさって、可愛い服だけを選んでベッドの上に放り投げていく。
だけれど、なんかどれもパッとしないというか……男の子はどれがいいのかわからない。
ショートパンツかスカート……。上はどんな色で、どんな形のどこまでの露出がいいのかな。
綾翔に聞いても答えてくれなさそうだし……。
私は部屋を出て、隣のお兄ちゃんの部屋のドアを少しだけ開けて覗いてみた。
だけどお兄ちゃんはいない。
隙間から見える時計を見ると8時。まさか大学に行った?
いや、お兄ちゃんは午後からいつも行ってるし……まさか。
「女が出来たのか」
「人の部屋を覗いてなにぶつぶつ言ってんだよ……」
「きゃあ!?」
振り返ると、お兄ちゃんが眉間にしわを寄せて私を見ていた。
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