第2章 君との別れを

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お兄ちゃんはめんどくさそうな顔をして私を見ていた。 「真緒の将来がかかっているんです協力してくださいよ真緒が撃沈してもいいんですか!」 「知らないよ……どうでもいいけど、少し子供っぽくないか?」 なん……だと!? たしかに少し……いや、可愛いには可愛いけど子供っぽいかもしれないな……。 「何、真緒彼氏?」 「ちがいます……その、先輩とお出かけを……」 「先輩なら尚更、もっと大人っぽいのがよくないか。あんまり柄があるのはどうかと」 「お兄ちゃんのダメ出しきつい……。じゃあお兄ちゃん服買いに行くのついてきてよ!」 お兄ちゃんの服の裾を引っ張って駄々をこねていると、私の手を振り払って…… 「一人で行けよ……」 とだけ言って部屋を出ていってしまった。
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