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お兄ちゃんに見放されてしまった……こうなったら綾翔に……。
私は携帯を手にとって綾翔に電話をしてみた。
四回くらいコールがなり、プツッと音がして繋がった。
「あ、もしも――」
『てめぇ今何時だと思ってんだふざけんなよまじないわ死ねばーか』
「……」
綾翔は息継ぎなしでそれだけを言うと通話を切ってしまった。
声からして寝てたな……。
ていうか、もう少しで9時だし電話しても大丈夫な時間のような気がするんだけど……。
佳奈は八月中はダメみたいな感じだったし……。
残っているのは……嫌だ、絶対にお願いしたくないけど、一番いいアドバイスを貰えそうなのが一人いる。
私は携帯の電話帳の“サ”行を開いた。
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