第2章 君との別れを

7/103
前へ
/845ページ
次へ
お兄ちゃんに見放されてしまった……こうなったら綾翔に……。 私は携帯を手にとって綾翔に電話をしてみた。 四回くらいコールがなり、プツッと音がして繋がった。 「あ、もしも――」 『てめぇ今何時だと思ってんだふざけんなよまじないわ死ねばーか』 「……」 綾翔は息継ぎなしでそれだけを言うと通話を切ってしまった。 声からして寝てたな……。 ていうか、もう少しで9時だし電話しても大丈夫な時間のような気がするんだけど……。 佳奈は八月中はダメみたいな感じだったし……。 残っているのは……嫌だ、絶対にお願いしたくないけど、一番いいアドバイスを貰えそうなのが一人いる。 私は携帯の電話帳の“サ”行を開いた。
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1449人が本棚に入れています
本棚に追加