1限目:日光にもマケズ目覚ましにもマケズ

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紫鏡「…おはよう紅華」 紅華「うん…おはよう紫鏡……」 机の上には鯵の干物、味噌汁、煮びたし、漬物、ご飯、と洋食のよの字どころか、さんずい偏すら出てこないような朝食である それが所狭しと4つ……いい加減新しい机買わないとダメかもな… 紅華「ん?二人は?」 紫鏡「顔洗ってる。お前も行ってこい」 洗面所にいくとタオルで顔を拭いている二人がいた くるみ「おはよー♪」 久宝「あ、紅華さん。おはよう」 紅華「おいおい久宝、さん付けはよせってば」 この二人もルームメイト 今年入学してきた、くるみ。性格とかはまだまだ小学生ってかんじだけどね そして同い年の久宝。いいとこ育ちなのかいまだに敬語なんだよねー。なんかメイドみたいでちょっと申し訳なっちゃうからやめて欲しいけど…ま、そのうち治るか 紅華「ところで久宝、くるみ、どうして制服?」 二人はキョトンとしている え?そんな私不思議なこと言った? 久宝「今日から学校じゃないですか。」 紅華「え……?今日何日?」 くるみ「10日だよー♪」 ……………………… 私はがっくしと肩を落とす しまったぁ……遊びすぎたか……… 紫鏡「おい三人!何してる」 久宝「はい!あ、じゃあお先に失礼します」 くるみ「早くきなよー♪」 私は自分の気を引き締める意味も含めて入念に顔を洗った ……遅くなって紫鏡から説教を受けたのは言うまでもないが…
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