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紅華「ふぁあ……」
昨日までぐっすり寝ていた時間だったことも含め、自然と大きな欠伸がでてしまう。
久宝「大丈夫ですか?」
紅華「ん?あぁまた授業で寝りゃ大丈夫さ」
心配そうな顔でたずねてくる久宝に手を振りながら目の端に涙を溜めた笑顔で返事をする。
正直目の前で制服をご近所の皆さんに自慢しているくるみが少しうらやましい。私にもあんな時代があったのだろうか…まぁあったとしても小学生の話だな……
くるみ「あーコクにシオンだー♪」
少し歩いたところにある空き地でくるみは少し大きな声を出した
よく見ると空き地のベンチの上に黒猫と少し青味がかった毛をした猫が二匹じゃれあっている。黒猫は首元に首輪がついているが、青猫のほうは首輪がないところから野良猫みたいだな…
しかしなかなかかわいいな……
久宝「くるみちゃんのお友達?どっちもおいでー♪」
私たちは一旦登校する足を止め、猫とじゃれあうことにした
二匹ともどうやら人間慣れをしているようで、私たちが近づいても逃げるどころかむしろ近づいてきた
紅華「おぉーこっちがコクか」
私は黒猫ののどをやさしくなで、黒猫の機嫌をとりながら、首輪を見てみるとKOKUと書かれている
久宝「ということはこっちがシオンですか?」
くるみ「そうだよー♪」
どちらもかわいらしく、また人懐っこいという性格なので私たち三人は時を忘れてこのひと時を楽しんだ
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