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麗奈が目を光らせながらあたしに問う。恐いわ。
「あ、うん。あたしの隣りの席なんだよねぇ、これが。」
お弁当を食べながらのんびりと答えると「まじで!」と言いながら身を乗り出して来た。
「う、うん。」
「イケメン!?」
「あ~うん、イケメンだねえ。」
あれは誰がどう見てもイケメンだと思うでしょ。若干も〇みちに似てるし。
「きゃーっ!優花が誰かをイケメンなんて言うの、初めて聞いたっ!」
顔の前で手をパンっと叩いて喜びを表現する麗奈。…なんか勘違いしてない?
「それはラブなの!?」
来た。
「…違うわ。」
いつものパターン。人がちょっと男子について褒めれば、すぐ恋に持って行きたがる。そんな気はさらさらないんだけど。
「…優花が、恋!?」
ウチらの会話に無理やり乱入してくる奴の声。
「あ、聞いてよ蓮くん!優花が転校生に一目惚れを…っ」
「だぁかぁらぁ違うっつー…」
「なにぃ?止めとけ止めとけ、相手にされねえよお前みたいなのは。」
「黙れ ハゲ!!!」
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