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「優花おはよーっ!」
重い足取りで階段を上っていると、後ろから抱き付かれた。
「…びびったー!おはよう麗奈。」
北村麗奈(きたむられいな)。
あたしの親友で、美人だし、頭良いし、運動も出来る。蓮の女バージョンって感じかな。まあ、蓮とは比べ物にならない位いい奴だけど。
「なになに?暗いじゃん。どしたの?また蓮くん?(笑)」
ニヤニヤしながら麗奈が、あたしの顔を覗き込む。
「そうなのっ!あいつマジ腹立つ!ってか、麗奈なに?その笑みは…」
「ん~?ふふ、いや蓮くんが可哀想だなって。」
「はっ?どこが!?あたしの方が可哀想でしょ!」
「あははっ、ウケる~」
必死なあたしに対して涼しい顔の麗奈。蓮が可哀想って、意味分かんないよ!
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