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意味有りげな麗奈の言動に不信感を抱きつつも、気にせず別の話題へと切り替える。
「ねぇねぇ、昨日のドラマ見た?」
「見た見た!あれはヤバかった~」
他愛もないおしゃべりで盛り上がっていると、ふいに後ろから呼び止められた。
「よっ!お嬢さん。まあ遅い登校ですこと。」
振り返ると、蓮の姿。3Hの廊下側の窓から身を乗り出してニヤニヤと笑ってる。うぜぇ。
「誰のせいだよ馬鹿。」
史上最高に冷めた目で連を睨む。
「あ、北村おはよ。」
「おはよ~」
自分から振ってきたくせにあたしの話を聞いてもいない。どんだけだよこいつ。麗奈に気安く挨拶すんなよハゲ。
ま、どうでも良いと思いながら麗奈と別れて自分のクラスへと入る。
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