素晴らしい馬鹿たち

兄貴

「ん……い、いたぁ！攣った攣った攣った！痛い痛い！」

「ええ！？」

さっきから何がしたいの兄貴！

手を伸ばしすぎて腕を攣った兄貴は、痛みが治まると無言でクリームを私に手渡し、そして無言で背中を向けてきた。

……よし。一発ボケますか(笑)

「…つつぅ～」

兄貴の背中に人差し指を這わせる(笑)

「ひぃっ！ちょ、誰が背中をくすぐれ言うた！」

「いや、そういう合図なのかと…『頼むから俺の背中を弄ってくれ！』という合図なのかと…」

「違うわ！どこぞの変態やねん！」

……はい、じゃあおふざけはこれ位にして、ちゃんと塗りますか！(笑)

「はい、背中向けて」

「ちょ、本間頼むで？これは真面目に言ってるんやからな？フリとかじゃないからな？」

「ほいほ～い！」