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しかも、いつもの様に雪ちゃんに振り回されて(文字通り、腕力により振り回された)、くにゃくにゃになったわたしを、一応心配なんかしたりして。
良い奴アピールして、癇に障る。
兎に角、嫌い!
わたしの大好きな雪ちゃんを、大切な雪ちゃんを、黒岩のデカブツはどう思っているのか?
彼奴も雪ちゃんが好きだったら、困る。
非常に、困る!
両想いになっちゃったら、雪ちゃんがわたしと一緒に居てくれ無くなる。
そんなの、嫌だ!
雪ちゃんは、わたしの初めての友達なの。
そして、わたしを理解してくれた、多分もう他には現れないだろうって思う、大切な大切な大親友になってくれたの。
男なのに、わたしそっくりな姿をした一葉しか遊ぶ相手が居なかったわたしに、雪ちゃんは手を差し伸べてくれた。
一緒に笑って、一緒に泣いて、怒って悩んで……色んな感情も共有してくれたんだよ?
大事な一葉以上に、雪ちゃんは大切なの。
だから、雪ちゃんには幸せでいて欲しい。
いつも、あの天使みたいな笑顔を、見せて欲しい。
なのに彼奴、黒岩なんか好きだなんて、信じられない!
あんな危険物、雪ちゃんには合わないよ!?
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