巽パパの場合

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「つまりは、情報は掴んでいるがあくまでも情報である以上、そいつらを処分出来ない。 だが、手出し出来ない様に、先手を打つ事は出来る。 それが『マスコット』と言う訳だな?」 「はい、正解♪」 ちょっとおどけて、和也は肯定する。 「いくらなんでも、退学喰らってまで2人をどうにかしようなんて考え無いだろう、と思いたいけどね?」 まだ懸念は残る訳か、と巽は気付く。 「だから、もう一手、だ」 ニッと笑った和也が、悪戯っ子めいて見える巽だった。 「途中になってしまった説明の最後は、④ 悪意ある事象から『マスコット』を擁護した功労者には、それなりの恩恵が与えられる――だ」 「恩恵?」 どんな? 皆が、表情だけで問い掛ける。 「色々考えてはいる。 例えば食券1ヶ月分とか、追試1回免除とか、成績等に大きく差し障りが無いものをね?」 いやいや、追試1回免除は障りが有るだろ? まあ良いか! そこは和也だ、抜かり無く進めているだろう。 「で、何時から発動するんだ?」 「新入生歓迎会後」 答えた和也に代わり、美原がファイル片手に説明を始めた。
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