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顔を洗い、歯を磨き、朝食を作ろうとキッチンへ。
……あ? 親はどうしたって? あぁ、居ない。俺は小さなボロアパートに一人暮らしだからな。
まだ15歳の俺が何故一人暮らしなんだって気になるか。…まぁ、後で解る事だが、プロローグ見た人なら解るだろう。
理由──それは、俺が、女性不信だから。
本当は、ちゃんと親父もお袋も妹も居る。4人家族だった。前は一緒に暮らしていた。
だが、俺が女性不信となった事で、状況は一変。
他人の女だけでなく、家族であるお袋や妹にまで嫌悪感を抱く様になってしまい、遂には共に暮らす事自体が難しくなってしまったのだ。
それを見かねた親父が、2年程前に丁度俺が通う事になる愁縁学園に近い場所にあるボロアパートを借りてくれて、めでたく家族の輪から外されたって訳だ。
全く…、情けない話だろ? 何故そうなったかって? まぁ待て。まだこの物語始まったばかりだぞ。いきなり真相言っちまったらつまらなくなって誰もこの小説読んでくれなくなるだろうが。
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