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――とある服屋――
「うーん、どうしましょうか」
マスターから一緒に私の服を買うように言われたもののこの身は元を正せば竜、服の良し悪しが分かりません
「どうかしたんですか」
「マイアですか、実は少しばかり悩んでいるのです」
マイアは首をひねっていますがどうしたのでしょう?
「服のセンスが無いとか?普段の服は十分似合ってるし、夜魅さん美人だから何でも合う気がしますけどねぇ?」
そうなのでしょうか、普段着るものはマスターに渡された物なのでよく分かりませんが
そう言えば渡された服は私にぴったりでした、もしかして…
「これなんてどうです?」
綺麗な青いドレスを模した甲冑から察するマスターの服飾技術については帰ってから考えましょう
「………それは服ですか?」
「えぇ、そうですが?」
9割は透明、身じろぎだけで確実に色々と見えてしまうこの服(?)は服と呼べるのでしょうか、人間は文明的で肌を極力見せないと聞いていましたが……
「これは認識を改める必要がありそうですね…」
「改めんでいい、マイア!!何てもん夜魅に渡してやがる!!」
マイアの頭上に三段アイスクリームができました
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