64人が本棚に入れています
本棚に追加
雅「……」
俺、柳田雅史(やなぎだまさし)は、
枕元に置いてあった
目覚ましと睨めっこをしていた
何故7時にセットした目覚ましが鳴らず
現在の時刻が9時なんだ…
いくら低血圧だからと言っても
入学式に遅刻なんてそんな漫画みたいなこと
ないと思っていたんだが
雅「とりあえず、飯食うか」
俺は、アクビをしながら
階段を降り、
リビングで朝飯を食べに向かう
しかし、朝飯はなく、一枚の紙が
『朝起きたら飯があると思うな』
全く世知辛い世の中にはなったものだ
早く自立しろとの母からの応援メッセージだと
プラス思考にかんがえるしかないか
ん?紙の裏に何か書いてある
『ゴメンね、お兄ちゃん。お母さんが作らなくていいって言ったから朝ご飯作らなかったの。その代わり、帰ってきたらたくさん(私を)食べさせてあげ…』
グシャ
何も見なかった
俺は何も見なかった
ピロリン♪
俺が現実から目を背けていると
ポケットの中の携帯が鳴る
送信者は、俺の 友達の三木賢太からだった
最初のコメントを投稿しよう!