入学式

2/17
前へ
/35ページ
次へ
雅「……」 俺、柳田雅史(やなぎだまさし)は、 枕元に置いてあった 目覚ましと睨めっこをしていた 何故7時にセットした目覚ましが鳴らず 現在の時刻が9時なんだ… いくら低血圧だからと言っても 入学式に遅刻なんてそんな漫画みたいなこと ないと思っていたんだが 雅「とりあえず、飯食うか」 俺は、アクビをしながら 階段を降り、 リビングで朝飯を食べに向かう しかし、朝飯はなく、一枚の紙が 『朝起きたら飯があると思うな』 全く世知辛い世の中にはなったものだ 早く自立しろとの母からの応援メッセージだと プラス思考にかんがえるしかないか ん?紙の裏に何か書いてある 『ゴメンね、お兄ちゃん。お母さんが作らなくていいって言ったから朝ご飯作らなかったの。その代わり、帰ってきたらたくさん(私を)食べさせてあげ…』 グシャ 何も見なかった 俺は何も見なかった ピロリン♪ 俺が現実から目を背けていると ポケットの中の携帯が鳴る 送信者は、俺の 友達の三木賢太からだった
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

64人が本棚に入れています
本棚に追加