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『ヤッホー雅史!また寝坊でしょ?(笑)』
よくわかったもんだ
今度部屋に監視カメラがないか
調べて見るか
『遅れる』
と、賢太に送信した
すると、すぐさま返信が来た
『やっぱり寝坊かー、
まぁ、式が9時半からだからって
サボらないようね(笑)』
現時点で9時10分
今から支度すれば間に合わない
時間ではない
それにこんなこと言われちゃサボるに
サボれないか
幸い、俺んちから俺の学校
紅葉学園(こうようがくえん)は
歩いて5分程度の近さのため
そう遠くない距離だ
俺は10分で支度を終え
ゆっくりと学校の方に歩いて行く
しばらくすると
紅葉学園名物の巨大な坂が見えてきた
その坂の近くにウロウロしてる奴がいる
「うぅ…」
近くまで行くと、何かを探しているようだ
見るからにうちの制服だが
雅「…あんた、なにしてんの?」
「ひゃ!…」
その女は、驚いたあとおどおどした感じで
こっちを見て来た
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