バレンタインパニック

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外は激しい雨が降っていて、時折ピシャーンと雷さんが落ちていた。 男の子は雷さんにおへそをとられないか不安でしたが、まわりにいる優しい人たちが守ってくれると信じていました。 「「「………」」」 しかし、まわりにいる人たちはなにもおしゃべりをしないでぼくを見てくる。 ぼくはキョロキョロとまわりを見ます。 だって誰もなにもしゃべらないから、ちょっと怖いんだもん。 「…もう一度聞くわね?」 1人の女の人が声を出す。 「私の名前は?」 ぼくは教えられた通りに答えます。 「ふーか!!」 ぼくは元気よく答えた。 ふーか―――風花おねいちゃんは、「カハッ!?」という声と共にのけ反りました。 まわりにいるメイドたちも、どこか興奮しているように見えるのが怖い。 「い、いけないいけない」 風花おねえちゃんは自分を落ち着かせると、別の質問をしました。 「お名前と年はいくちゅ?」 ぼくは指を年の数と同じだけたてて元気に答えました。 「風渡風月!!4ちゃい!!」
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