BSR小説

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風魔 ------------ 彼女は不機嫌になると面倒臭い。最早ぶっちゃけている様な気もするが、事実なので気にしてはいけない。 「…………」 「…何ですか、風魔さん」 何でもない、と言う理由を込めて首を横に振る。 「じゃあ、何処か行って下さいよ」 それは出来ない、とまた首を横に振る。 「どうして、」と言い掛けたが、俺は構わず唇を動かす。 (お前が拒絶しても、俺はお前の側に居ると誓ったから。) すると彼女は面白い位顔を真っ赤にして、「風魔さんの馬鹿」と弱々しく俺に言い放った。 その次に彼女がぼそぼそと何かを言っていたが、何も聞いていないフリをした。 何ヵ月かすれば俺達は恋仲になっている、など、誰も知りはしない。
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