衝撃の時間

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電話のベルで目が覚めた時は、窓の外が白けてきた頃。 カーディガンを羽織り階段を下りていくと、また電話が鳴り止んだ。 切れちゃった。5時半かぁ。誰だったんだろう?目が覚めちゃったな。コーヒーでも飲もうとキッチンのドアを開けた時、また電話のベルが鳴った。 「はい。村井です。」 「村井さんのお宅ですか?中央警察署の者ですが、息子さんはご在宅ですか?」 有紀子は目を2階の柚希の部屋へ向けた。 「柚希がどうかしたんでしょうか?昨日は友達と遅くまで遊びに行ってて、まだ寝てると思いますが?」 有紀子は動揺して聞かれもしない事を口走っていた。 ― 電話の向こうでは、確認をしてほしいと言う声がしている。確認?なんの?有紀子は思わず 「お父さん」 と叫んでいた。
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