1人が本棚に入れています
本棚に追加
嘘だろ?
何で柚希がこんなんなってんだ。これ 柚希じゃないだろう?誰なんだ?柚希は家で寝てるはずだろ?
則之の震える声が遠く聞こえる。
「ご愁傷様です。では署の方で詳しいお話をしますので中央署の方へ行きましょう。」
淡々とした冷たい声だった。
署に着くと背の高い男性はドアを開け、一つの部屋へと案内された。
簡素な机にパイプ椅子。殺風景な部屋には3つの湯のみから湯気が立っていた。
背の高い男性は、どうぞと無言で座るように手で合図をした。
―松原と言います。
顔に似合わず、少し高いテノールの声で松原は話始めた。
最初のコメントを投稿しよう!