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気が付くと部屋には有紀子一人だった。
コツコツ―足音に目を向けると、先ほどの背の高い男性、確か松原とか言ってたかな?と則之が歩いて来た。意外に取り乱すことなく冷静は自分に有紀子は少し驚いていた。
「承諾ありがとうございます。解剖結果は、またご連絡します。もう少しお話よろしいですか?」
則之は今の間に死亡解剖に承諾のサインをしたのだろう。
私が反対するとでも思ったのだろうか?
有紀子はゆっくりと則之と松原を見据えた。
「はい。その前に昨日一緒に遊んでいた友達に電話をかけて、聞きたい事があるんですが?」
どうぞ。と松原は席を外した。
有紀子は、つい最近知った学の携帯にコールをした。
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